3級FP試験の学習方法
3級FP試験の学習方法
3級FP試験は基本中の基本なので、しっかりと学習に取り組めばほぼ間違いなく合格します。このページでは受験初心者を対象にした学習方法のコツを紹介します。
1 テキストは読まない
多くの人はテキストを一読して過去問に取りかかるというオーソドックスなやり方ですが、テキストを読んでも理解できる人はほとんどいません。ましてや学習初心者はほぼ無理です。最初は時間がかかるかもしれませんが、過去問を該当するテキストを見ながら解くのが効果的です。
テキストは読むのではなく調べるために使ってください。
2 難しい印象から「これなら行ける!」と手応えを感じるまで我慢して学習する
どんな試験もそうですが、初めから知識もなしに問題を簡単に解くことはできません。
難関の試験ほど「これなら行ける!」と手応えを感じるまで時間がかかります。人によっては感じないまま挫折する人も多いと思います。
3級FP試験は簡単だと思います。学習をすれば、「これなら行ける!」と手応えを感じられるまでの時間が短いからです。
私も最初の1ヵ月は全くのチンプンカンプンでした。過去問を解く際にテキストを見ながらやっても正解が選択できなかったのです。しかし1ヵ月を過ぎたあたりから何となく理解ができるようになりました。その理由は次の項で書きます。
3 テキストで見たいページがすぐ見られるようになる
テキストを何回も見ていると、どこに何が書いてあるか自然と覚えられるようになります。
司法試験を勉強していた人に聞いたことがありますが、法律を覚える際は、まずは目次を覚えるそうです。どこに何が書いてあるか覚えることによって自然と勉強のスピードが上がります。私の場合もそうでした。テキストで調べたいことがあった場合、サッとそのページを開けるようになりました。そして表などを見ながら「これこれ」と言ってすぐに確認ができるようになりました。
4 年金問題は後回しにして学習
テキストではまず第1章はライフ分野が書かれています。
年金関係はほとんどの人が学習初心者です。ここから手をつけると必ず挫折してしまいます。
試験勉強では苦手な科目ほど早めに手をつけろと言いますが、受験初心者にとってはすべての科目が苦手なのです。よって苦手な項目を勉強するより、理解がしやすい項目をどんどん学習していったほうが確実に前へ進めます。
私の場合、年金問題は後回しにして、個人的に興味のあったリスク分野・金融分野を最初に取り組みました。
5 タックス分野はあまり深く考えない
タックス分野は鬼門ですが、税法の法解釈を問うものではないので、そのまま覚えたほうがいいです。学習初心者ほど論点に関係ないところが気になって覚えられません。
税務は斜め読みしないで数字や要件等を素直に覚えてください。
6 3級の実技試験対策は学科がひと通り終わってからでも十分に間に合う
学科の学習をきちんとやれば実技問題もほぼ解けるようになります。
あまり特別な対策は3級では必要ないと思います。
私の場合、実技試験の勉強は試験日の2週間くらい前から始めました。
ほとんどが各分野の計算問題が中心でした。
解き方が分かっているのに間違うのは電卓の入力ミスや計算式の間違いがほとんどです。3級で出題される計算問題を全てマスターすればほぼ実技試験は合格します。
7 3級をきっちり勉強すれば2級は楽勝です
3級をきっちり勉強すれば、2級はプラスαの勉強で何とか合格圏内に持っていくことは可能です。3級で手抜きをして合格した人は、2級は相当苦労すると思います。
2級でも3級の知識で解ける問題が半分くらい出題されます。
いきなり2級から受験することも可能ですが、3級で基礎をしっかりとやった人のほうが合格しやすいです。最近は2級もかなり難易度が上がっています。10年前の過去問と直近の過去問をやればその違いが分かります。
まずは基本をしっかり学習するのが一番の早道です。