バカな俺でもFP試験に合格した学習方法

【簡単合格】FP試験にテキストは必要ない!

FP試験の分野別学習法 ライフ分野

FP試験の分野別学習法 ライフ分野

 

ライフ分野はFP試験のテキストでは第一章に書かれています。

年金、ライフプラン、住宅資金等について学習していくのですが、私の学習経験も踏まえて、何点か指摘をしておきます。

 

1 第一章から学習を始めると途中で挫折する

大体の人はテキストのページ順に学習を始めるでしょう。

しかし、ここが第一の落とし穴です。

ライフ分野の学習の中心は公的年金制度です。年金制度は非常に複雑で分かりづらいです。FP試験の中でも一番難しい年金制度を学習の一番目に持ってくるとほとんどの人が挫折してしまいます。難しい問題には早めに取り組むほうがいいという意見もありますが、いきなり年金制度に手をつけるより、まずは易しいものから学習をスタートするのが鉄則です。

 

2 ライフ分野はこれだけやれば十分

ライフ分野の学習は、年金に始まり年金で終わります。年金制度さえ理解してしまえば、必ず得点が稼げます。極端な意見を言えば、学習時間がない人は年金問題だけに特化した学習でも十分カバーできます。さらに得点アップを望むのであれば、「FPの職業倫理」・「各種係数」・「住宅ローン」・「フラット35」・「健康保険」・「労災保険」・「介護保険」・「雇用保険」・「確定拠出年金」・「教育資金」をカバーすれば完璧です。

どうしても第一章から学習を始めたい方は、年金問題以外の上記の項目から学習を進めていけば、途中で挫折する危険性は少なくなります。

 

3 年金の計算問題は設例で示されていない数字を覚える

年金の計算問題では、設例で計算式が提示されている場合が多いので、その計算式に数字を当てはめていくだけで正解に辿り着けます。しかし、設例で示されていない数字が何箇所かあります。例えば、年金基本年額や法定免除の割合などがその代表的なものです。これらの数字は試験日に対応する法令基準日に合わせて覚えておく必要があります。最近は年金額を求める問題よりも、その計算式を選択する問題が多くなってきています。

 

4 実は一番ポイントを稼げるのが公的保険制度

年金制度と並んで学習に手間取るのが「健康保険」・「労災保険」・「介護保険」・「雇用保険」の公的保険の問題です。

学科問題でライフ分野からの出題数は大体10問~12問くらいです。そのうち年金問題は多くて4問、その他はほぼ「FPの職業倫理」・「各種係数」「健康保険」・「労災保険」・「介護保険」・「雇用保険」から出題されます。よってこの分野をカバーしないと得点アップは望めません。でも恐れることはありません。3級ではほぼ出題パターンは決まっているので、過去問に何度も取り組めば解答できるようになります。

年金問題と併せて上記の事項をカバーしておけば、ライフ分野は確実に7割正解できます。

 

5 最近の出題傾向

最近は簿記やクレジットカードなどの問題が出されています。できれば抑えておきたいポイントですが、あまり難しい問題は出ないと思うのでさらっと学習するだけでいいでしょう。最近は2級で出されてもおかしくない問題が出ることがありますが、敢えて捨ててもいいです。ライフ分野は最低でも5割、できれば8割を目指して頑張ってください。

仮に5割しか正解できなくてもその他の分野でポイントを稼げば十分に合格圏内に入れます。

2級FP試験合格へのコツ

2級FP試験合格へのコツ

 

2級FP試験は上位級への登竜門としてぜひ取得してもらいたいです。

他のページでも「3級を一生懸命勉強した人は2級も取りやすい」と言いました。

どうやれば楽に2級へのステップアップができるのか書きたいと思います。

 

1 3級の知識だけで2級に合格できるか

 その時の試験の出題にもよりますが、かなりの問題が3級の知識だけで正解できることは確かです。

 

2 法律の条文を読んでみよう

3級の学習ではほとんど法律の条文を読むことはなかったのですが、2級を学習するときになるべく法律の条文を読むようにしました。民法金融商品取引法など試験に関連する法令を見てみると、民法の条文がそのまま問題に出されているのが分かります。FP試験に限らず、すべての資格試験は法令根拠に基づいて成り立っているのですから当然ですね。法律の条文を読むとより理解が深まります。学習時間に余裕のある人はぜひやってみてください。

 

3 国税庁のタックスアンサーを読んでみよう

税務関係の解説は正確を期すためにタックスアンサーの解説を流用しています。

タックスアンサーは確かに分かりづらいのですが、結構細かい論点が出題されていることが分かります。テキストだけでは絶対に分からないことです。テキストに書かれていることがすべてではないのです。特に特例制度などは全体像を把握しておくようにしないと、急に問題の難易度が上がると解けなくなってしまいます。

 

4 スランプに陥ったら基本問題に戻る

勉強をしているとどうしてもスランプに陥ります。

私の場合、3級のときは試験日の約4週間前くらいでした。そのときは1週間くらいまったく試験勉強をしませんでした。その後基本中の基本問題に取り組んで、ペースを戻して何とか乗り切りました。

2級ではブランクがあったので、学習開始当初が一番のスランプでした。3級の問題さえ解けないという状態だったので、かなりの時間3級の問題ばかりを解いていました。それでも勉強した努力は裏切りません。すぐに知識を呼び戻し、その勢いで弱点科目を攻略していきました。スランプを脱出するためには自分が分かる問題をやることです。わざわざ難しい問題をやって自信をなくす必要はありません。

 

5 2級学科試験で苦戦する分野

これは実際に学習して感じていましたが、3級では貴重な得点源であった「リスク分野」と「金融分野」で稼げなくなるということです。特に「リスク分野」では生命保険関係の出題がグンと増えます。商品の特徴や経理処理の問題などこれでもかと言うくらい出題されます。「金融分野」ではレアな問題も出題されることもあるので油断できません。

逆に「タックス分野」は、3級で論点がほぼ出し尽くしているので、消費税と法人税を強化すれば大丈夫です。「相続分野」も事業承継をサラッとやればほぼ対応できます。

「リスク分野」と「金融分野」を軽く見ていると足元をすくわれるので注意が必要です。

 

6 2級実技試験はほぼ3級の知識で解ける

2級実技試験はほぼ3級のレベルと変わりありません。学科は3級の知識だけでは合格は難しいかもしれませんが、実技試験は過去問をやれば大丈夫です。

逆に実技試験から取り組んで学習のペースを作ることもありです。

 

2級FP試験合格へのコツは3級の学習しだいと言っても過言ではありません。

級別に分かれている試験では、どこかの級でしっかりと学習するようにできています。

合格体験記を見てみると、「特に勉強しなくても合格できました」とか「2週間くらいの学習で十分」とか書いている人を見かけると、自分は頭がいいと主張したいのは分かりますが、これから受験する人には何の参考にもなりません。

2級FP試験の学習方法

2級FP試験の学習方法

 

2級FP試験は3級のステップアップとしてぜひ受験してもらいたいです。

3級合格後なるべく直近の試験日に受験すると、知識が定着しているので、合格する確率が高くなります。私は9月に3級を受けて翌年の5月に2級を受験しています。本当は1月に受験したかったのですが、仕事やプライベートの予定がたくさん入っていたので断念しました。少し間隔が開いたためか、3級のおさらいから始めなくてはならなかったので大変でした。

このページでは2級合格のためのコツを紹介したいと思います。

 

1 2級の問題は3級の知識で解答できる

試験の回によって差異はありますが、問題をよく見てみると、3級の知識だけでも十分に正解を選択することができます。多いときは学科問題の半分は3級の知識だけで解けます。3級できちんと学習した人は2級合格のハードルは高くないと思います。過去問をやってみれば分かりますが、まったくの学習なしでも4割5分は解けると思いますよ。

 

2 2級になると突然増える出題項目

3級ではあまり出題されない「生命保険商品の特徴」・「生命保険の経理処理」・「ポートフォリオの計算」・「消費税」・「法人税」・「中小企業の事業承継」・「中小企業の資金対策」等です。

特に「生命保険商品の特徴」と「生命保険の経理処理」はこれでもかと言うくらい出題されますので、3級で学習が不足していた人はこの項目をしっかりと学習してください。

恐らく上記の項目だけで10問くらいありますから、3級の知識だけで解ける問題と併せて正解できれば、合格ラインをクリアできる可能性が出てきます。

 

3 タックス分野と相続分野はほぼ3級の知識で十分対応できる

タックス分野と相続分野の出題傾向は3級とあまり変わりはありません。

特にタックス分野は3級で学習した項目に加えて新たに学習する項目はありません。

論点はみんな3級で出し尽くしています。

相続分野も新たに学習する項目はないですが、「中小企業の事業承継」「中小企業の資金対策」を補強すれば大丈夫です。

 

4 合格のコツは早めの受験と苦手分野の強化

(1)3級を真面目に勉強して合格した人

3級合格後早めに受験をして上記の項目を強化すれば一番合格に近いでしょう。

(2) 3級を最低限の知識で合格した人

学習時間が十分に確保できずに頻出問題を中心に学習をして合格した人は、2級は少し苦戦します。3級で不足していた学習を強化するとともに、3級以上に学習時間が必要になります。

(3)3級合格から2級受験までだいぶ間隔が開いた人

少なくても3級合格後1年以内に受験しましょう。

受験のブランクが長ければ長いほど知識は薄れていきます。また学習意欲も低下していきます。せっかく勉強したのですから無駄にするのはもったいないです。

 

5 実は学科より実技のほうが易しい

3級では学科試験と実技試験のレベルの違いは感じませんでしたが、2級では学科試験と実技試験をやってみると、実技試験のほうが簡単に感じます。

実技試験はFP協会と金財のどちらかの選択制ですが、金財ではその傾向が強いです。よって2級合格の鍵は学科試験にかかっています。

 

6 計算問題は完璧にマスターする

2級では3級より計算問題は学科・実技とも増えます。1級ではもっと増えて複雑な計算問題も出題されます。

滅多に出題されない「取引相場のない株式の相続税評価額」の計算式もしっかりと覚えて計算できるようにしておいてください。「取引相場のない株式の相続税評価額」については2017年1月1日以後の相続について法改正されていますのでそちらも目を通しておいてください。

 

7 一部合格の場合

2級では学科・実技でどちらかが不合格という人も出てくると思います。

せっかく合格したのですから、不合格となった試験を必ず受験して相続合格を目指してください。なお、一部合格には有効期限があります。合格した年度の翌々年度末まで一部合格が有効ですが、その期間を過ぎるともう一度最初から受験し直す必要があります。できれば不合格となった試験の次の受験で総合合格を目指してください。

 

ステップアップするいい機会ですのでぜひ挑戦してみてください。

3級FP試験の学習方法

3級FP試験の学習方法

 

3級FP試験は基本中の基本なので、しっかりと学習に取り組めばほぼ間違いなく合格します。このページでは受験初心者を対象にした学習方法のコツを紹介します。

 

1 テキストは読まない

多くの人はテキストを一読して過去問に取りかかるというオーソドックスなやり方ですが、テキストを読んでも理解できる人はほとんどいません。ましてや学習初心者はほぼ無理です。最初は時間がかかるかもしれませんが、過去問を該当するテキストを見ながら解くのが効果的です。

テキストは読むのではなく調べるために使ってください。

 

2 難しい印象から「これなら行ける!」と手応えを感じるまで我慢して学習する

どんな試験もそうですが、初めから知識もなしに問題を簡単に解くことはできません。

難関の試験ほど「これなら行ける!」と手応えを感じるまで時間がかかります。人によっては感じないまま挫折する人も多いと思います。

3級FP試験は簡単だと思います。学習をすれば、「これなら行ける!」と手応えを感じられるまでの時間が短いからです。

私も最初の1ヵ月は全くのチンプンカンプンでした。過去問を解く際にテキストを見ながらやっても正解が選択できなかったのです。しかし1ヵ月を過ぎたあたりから何となく理解ができるようになりました。その理由は次の項で書きます。

 

3 テキストで見たいページがすぐ見られるようになる

テキストを何回も見ていると、どこに何が書いてあるか自然と覚えられるようになります。

司法試験を勉強していた人に聞いたことがありますが、法律を覚える際は、まずは目次を覚えるそうです。どこに何が書いてあるか覚えることによって自然と勉強のスピードが上がります。私の場合もそうでした。テキストで調べたいことがあった場合、サッとそのページを開けるようになりました。そして表などを見ながら「これこれ」と言ってすぐに確認ができるようになりました。

 

4 年金問題は後回しにして学習

テキストではまず第1章はライフ分野が書かれています。

年金関係はほとんどの人が学習初心者です。ここから手をつけると必ず挫折してしまいます。

試験勉強では苦手な科目ほど早めに手をつけろと言いますが、受験初心者にとってはすべての科目が苦手なのです。よって苦手な項目を勉強するより、理解がしやすい項目をどんどん学習していったほうが確実に前へ進めます。

私の場合、年金問題は後回しにして、個人的に興味のあったリスク分野・金融分野を最初に取り組みました。

 

5 タックス分野はあまり深く考えない

タックス分野は鬼門ですが、税法の法解釈を問うものではないので、そのまま覚えたほうがいいです。学習初心者ほど論点に関係ないところが気になって覚えられません。

税務は斜め読みしないで数字や要件等を素直に覚えてください。

 

6 3級の実技試験対策は学科がひと通り終わってからでも十分に間に合う

学科の学習をきちんとやれば実技問題もほぼ解けるようになります。

あまり特別な対策は3級では必要ないと思います。

私の場合、実技試験の勉強は試験日の2週間くらい前から始めました。

ほとんどが各分野の計算問題が中心でした。

解き方が分かっているのに間違うのは電卓の入力ミスや計算式の間違いがほとんどです。3級で出題される計算問題を全てマスターすればほぼ実技試験は合格します。

 

7 3級をきっちり勉強すれば2級は楽勝です

3級をきっちり勉強すれば、2級はプラスαの勉強で何とか合格圏内に持っていくことは可能です。3級で手抜きをして合格した人は、2級は相当苦労すると思います。

2級でも3級の知識で解ける問題が半分くらい出題されます。

いきなり2級から受験することも可能ですが、3級で基礎をしっかりとやった人のほうが合格しやすいです。最近は2級もかなり難易度が上がっています。10年前の過去問と直近の過去問をやればその違いが分かります。

まずは基本をしっかり学習するのが一番の早道です。