FP試験の分野別学習法 タックス分野
FP試験の分野別学習法 タックス分野
タックス分野はごまかしが効かない分野です。
この分野は満遍なく学習しないと得点できませんし、この分野の出来が合否の鍵を握っています。
この分野の攻略法は、本則と例外規定をきちんと整理することです。
法律で言えば、本則と但し書きを分けて覚えることになります。
例えば、自宅を売却した場合を考えると、どんなものに対して税金がいくらかかるのか、売却にかかる費用はどうなのか、売却に際に税金が安くなる方法はないのか、売却した時に損をした場合はどうするのかなど、どんな税務処理が適切なのか機械的に導き出せると解答がしやすくなります。
1 テキストの内容を自分なりにまとめてみる
よくサブノートは作らないという人がいますが、それも間違いではありません。
テキストも分かりやすくまとめるよう工夫はされていますが、如何せん自分がまとめたものではないのでいまひとつピンと来ない時があります。
私が取った方法は、テキストで書かれている税制の各種特例を1つのシートにまとめてみました。
まずは特例の適用となる要件等をまとめて原型を作ります。
そのシートを使って過去問を解いてみます。
シートに書き込んでいない内容が出題されると、解説をそのままシートに書き込んでいきます。
10回分くらいの過去問をやると、シート1枚の要点でほぼ対応できるようになります。あとはシートを見やすく整理すればオリジナルの要点シートが完成します。
コツは1枚のシートにコンパクトにまとめることです。
これで特例の要件はほぼ頭の中できれいに整理されます。
2 誰だって税金は取られたくない
税金は法律に基づいて申告すれば納税額を抑えることができます。脱税はいけませんが、法律で定められている方法で納税額を安く済ませることが可能です。
全部のケースで当てはまるわけではないですが、ほとんどのケースで何らかの減税や控除、特例の適用が用意されています。
まずは税金が安くなる論点から学習すると理解が進みます。
各種控除や特例措置から学習を始めるといいでしょう。
まずはこのあたりを取っ掛かりとして学習するといいでしょう。
3 タックス分野は学科・実技試験両方の対策になります
タックス分野をしっかり学習すれば自然と実技試験対策をしているのと同じになります。実技試験では税務との関係を問う問題が多く出題されます。よってタックス分野・相続分野・不動産分野で学習した各種税制に関する特例措置に絡めた問題に自然と対応できるようになります。学科でまとめたシートが活かせます。
4 テキストまたは要点シートと過去問の往復が鍵
私の経験上テキストで一番引いたのがタックス分野です。書き込みやアンダーラインも一番多いです。要点シートもほぼタックス分野のものだけです。まずは出題頻度の高い論点から取り組んで、問題が難なく解けるまでテキストや要点シートの往復をしてください。
特にタックス分野は出題頻度の高い論点から取り組むのが鉄則です。
5 国税庁のタックスアンサーから丸々出題されることがある
このブログでもお世話になっている国税庁のタックスアンサーですが、その文言がそのまま出題されることがあります。また税広報のパンフレットの図がそのまま使われていたりすることもあります。過去に確定申告書の書類に例示してある図がそのまま出題されたことがありました。また税務大学校が監修した本から出題されることもあります。
税務大学校は税金のプロを育てる機関ですが、初めからみんなプロではありません。そこで使用される教材からパクって出題されることがあります。時間がある方は目を通しておいて損はないと思います。
6 税制改正にどう対応するか
税制改正は毎年行われます。よってどこかは法改正になりますが、あまり気にすることはありません。最新のテキストであれば大丈夫です。
法改正は重要な論点であれば注意する必要がありますが、大した論点でない場合はそんなに気にしなくてもいいです。
7 ヤマ張りはしない
タックス分野でのヤマ張りは通用しません。「今年はこのあたりが出そうだ」という出題傾向を売りにしているブログがありますが、当たるか分からない問題をやるくらいなら、頻出問題をやったほうが間違いなくポイントが稼げます。